ニュースなど観ていると、クリミア半島だとか、ISISだとか、最近なんだか世界が物騒で、かないませんね。
譲れない国益や威信など一筋縄ではいかない事情が絡みあって、複雑怪奇な外交駆け引きの結果、
お互いのっぴきならない状況が継続するという残念な国々も多くあるようで。
かく言う私も、実は国家間の緊張関係に巻き込まれたことがあります。
もう昔の話です。
私が陸路インドからパキスタンへ入国しようしていた時のこと。
インド側イミグレ官吏が私のパスポートのパキスタンビザを憎く憎しげにながめた後、おもむろにペンでつついたのです。
そのためパキスタン側に到着するとインクで汚れたビザが問題となりました。私が事情を説明すると、火に油を注いだみたくなって、一層パキスタン側の苛立ちは大きくなりました。インド側が故意にやったとわかったことで、日頃の緊張関係が怒りに変わったようなのです。
結果、私は入国を認めてもらえず、インド側に引き返すはめになりました。が、しかし、インド側に到着し、ことの次第を説明すると、出国済みの人間の不都合など預かり知らぬと開き直られ、門前払いです。仕方なく、重いバックパックを両肩に食い込ませつつ、来た道を引き返しました。
再度パキスタン側にたどり着くと、能面のように無表情と化したパキスタン役人に聞く耳もってもらえず、たった一人、日暮れが近づきつつある国名不明の不毛の地に数時間、途方にくれてたちすくむはめに陥ったのでした。
そうです、これも日本民間人を巻き込んだ、"国際紛争"です。
世界外交の厳しさが骨身に染みました。
重いものが私の両肩にかかっていると思うと猶更でした。
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是非、あなたもお仲間に。
