大阪には北こと「梅田地区」、南こと「なんば・道頓堀地区」が伝統的な二大繁華街と以前ご紹介
しましたが、じつはもう一つ長い歴史を持つ繁華街があります。
ある意味大阪のシンボル、通天閣を中心に広がる「新世界」です。
戦前は日本でも有数の大繁華街であったものの、1950年代以降、低迷をはじめ、一時期は治安が悪い街
として人影もまばらなほとんどゴーストタウン化していましたが、ここ10年再開発が成功し、以前の活況を
取り戻しつつあります。
「新世界」の中心通天閣です。高さは100mとたいしたことはありませんが、多くの映画やテレビに登場
しており、大阪のシンボルの一つです。もともとパリのエッフェル塔を模して建てられたそうですが、現在
のものは1950年代に再建されたものです。
通天閣の周りには所せましと商店街が広がります。
たこ焼き、お好み焼きと並ぶ大阪名物、串カツです。
「新世界」は串カツ屋のメッカとなっていて、いたるところにあります。
「新世界」の"御神体"ビリケンです。オリジナル像は通天閣の展望台に安置されています。
もともと1900年初頭に世界中で愛された「幸福の神様」象であったらしいです。
足の裏をなでて願い事をするのが習わしです。
昔はそれこそ治安も風紀も悪く、とっくに忘れ去られた街として澱んだ空気に包まれていましたが、
先日、久しぶりに行って、その変わりように大変びっくりしました。
デートスポットとしても十分通用する明るい楽しい街になっており、「なんば・道頓堀」
の大阪臭だけでは満足できない人にはお薦めです。